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17章:偽
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そうだよね?修ちゃん。
着いたのに気付いてくれないから軽くクラクションを鳴らす。
携帯に夢中になりすぎだよ。
誰と連絡してんだか-…。
【ちょっと修ちゃん!気付いてよ。目の前に停めたのに】
【ごめんごめん。あ、お前絶対寝てただろ。なんか目腫れぼったくない?】
【あ-…少しだけね。そんなに目小さい?】
冷やし足りなかったかな。
寝てたことにしよう-…。
【いや、俺だから分かる範囲。泣いてたんじゃなくて寝てたんだよね?】
笑ってるから修ちゃんはきっと冗談で言ってるんだろうけど
一瞬焦る。見てないようで
よく見てるというか。
【もし泣いてたって言ったら
優しくしてくれるの?】
私も笑いながら冗談で返して自分を偽る。
あなたの目の前で思いきり泣けたら
どんなに楽だろうって思うよ。
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