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56章:隼人side.久しぶりの抱き枕 (1/3)

56章:隼人side.久しぶりの抱き枕

安心する。
ナナを抱き枕にして
昼間っから
バカみたいかもしんねーけど
すんげー安心する。

一戦おえて
顔を真っ赤にして
スッピンでギューってしてくるナナの写真を撮ろうと思ったけど
やめておいた。多分怒られる。
ニヤニヤしてたし本気の怒りではないだろうけど、今はこの子が俺の腕の中にいる。もうそれでいい。

俺が女で
ナナが男みたいだな。

隼人➖久しぶりだな。こうゆうの。
ナナ➖うん。幸せ。
隼人➖ナナが?!
ナナ➖なんも!忘れて!
隼人➖忘れんし。アホか。
ナナ➖もう!

そんなこと言っても
俺がもういい。って言わんで。
って言ったこの日から
ナナはもういい。の一言を
絶対言わないでいてくれて、
それは、今でも、
この日から聞いたことないんだ。


隼人➖好き?
ナナ➖ん?
隼人➖俺のことすき?
ナナ➖んー
隼人➖好き?
ナナ➖…
隼人➖好き?
ナナ➖…
隼人➖俺のこと好きなのはわかっとるで、どんくらい好きか言って。
ナナ➖これぐらい。

そういって
両手いっぱい広げてくれたナナ。

隼人➖俺はこんぐらい。

って同じポーズをしたけど

ナナ➖そんなん、隼人の方が手長いんだからズルい!

って拗ねるナナが
やたら愛しく感じた。



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愛し方も分からずに。 ©著者:natuk

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