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2章:初めてのKISS
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2章:初めてのKISS
三日後、体験入店から初めての出勤。
朝から向井さんから業務っぽい連絡来てて
だけど最後には
『今日送ってくよ!』って入ってた。
お仕事が終わりこの日はお家まで送ってくれた。
面接の担当者が初日は送るってのがこのお店の特徴なんだけど
二日目以降は本当はダメだからこっそり。
家まで今までのお互いの恋愛の話とかしてた。
書き忘れたけど向井さんは38で私はハタチ。
最初年を聞いた時はビックリした!
だって28くらいかな?って思ってたから。
でも本人もみんなにびっくりされるんだよねって笑ってた。
本当にそれくらい若く見える。
独身だからかな??
家に着いてありがとうございましたって言ったら
また送ってもいい?って聞かれて
私、うんって頷いたの。
そして口を開いた。なのに、
そのかわり、、、で言葉が止まっちゃって
チューして欲しいって言いたかったんだけど恥ずかしくて言えなくて(笑)
やっぱりなんでもないって言ったら
2人ともシーンってなっちゃった。
まだ帰りたくないな。って言ったら俺も。って言われて
また二人で無言。(笑)
二人とも朝早いからもう帰らないと、と思って
もう、帰るねって言ってドアを開けたら腕を引っ張られた。
え?ってなって
そんなことされたら帰れないよ〜って言ってまたドアを閉める私。
ごめんごめんって笑われてまた無言。
そうしてたら向井さんがシートベルト外して
私、来た!って思った(笑)
顔が近づいてきて目を閉じた。
二人の初めてのKISS。
本当はダメなのわかってるのに
気持ちが抑えられないって言われて
私は頷いた。
この時は正直まだ向井さんをのこと
好きかわからなかったけど
初めて心からもっと一緒にいたい
離れたくない、触れ合いたい。そう思ってたから。
ひたすらKISSをした。
家の前で車の中でずっと。
止まらなくなっちゃうからもう帰ろうって言われたけど
帰って欲しくなくて死ぬほど恥ずかしい思いして
止まらなくてもいいよ?なんて言ったけど
向井さんは抑えてくれて
そこからもKISSだけをしてた。
日付が変わってそろそろヤバイってなってこの日はまたねってバイバイしたんだ。
部屋に戻ってから幸せの余韻にずっと浸ってた。
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