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9章:2012年4月〜5月〜目まぐるしい毎日〜
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で、顔合わせ当日。
東京駅のつるとんたん前に集まった両家は挨拶を交わす。
Jパパは、Jの前情報とは正反対で、人の良さそうなニコニコ笑顔(メデューサと違って)。一目でお偉いさんと分かる様な品や恰幅の良さなのに、腰が低くてとても好印象である。
そして何より…Jと瓜二つ!
え、どこがお母さん似!?
JパパはJの30年後そのもの!
目、鼻、口、輪郭、歯並び、体格全てがJ!
相変わらず冷たい表情のJママはやはり苦手だ。
予約の名前を言って席に着くと、Jパパはニコニコしながら
「Jちゃん、何飲む?」
なんと!アラサーの息子にちゃん付け!?
Jよ。このパパのどこが冷血人間だよ…。
飲み物、前菜、うどんを頼み、父親同士で名刺交換。
盛り上がる父親2人とおかん。
Jママは相変わらずテンションが低い。
感じ悪…。
私以外はビールで乾杯をして、運ばれてきた前菜を食べて、1番最初に私のうどんが来てしまった。
父親同士は盛り上がっていて私のうどんが来た事に気が付かない。
うちのおかんが先に食べなさいというのも、何か違う。
だからと言って勝手に食べ始めるのも気がひける。
こういう時はJママが「かなさん、どうぞ先に食べて」って言うべきでは?
Jママを見ると黙って私のうどんを横目で見ている。
前にJが文化祭でマリを横目で睨み付けているのと同じ表情で。
固まる私とおかん。
そんな異様な空気に気が付かない男性陣。
「かなちゃん!のびちゃうから先食べなよ!」
Jがそう言ってきたので
「あ、すみません。先にいただきます…。」
と言うと、今度は無言ながらも顔と身体をグイッとこちらに向けて私のうどんを眼光鋭くガン見してくるメデューサ。
うどんを石にするつもりかよ。
なんなんだよもう…。
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旦那と私のキチガイ生活 ©著者:イーストK子
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