第3話

ある朝、とある冷凍工場にて。いつものように従業員が扉を開け、思わず悲鳴をあげた！
｢うわぁぁぁー!｣　
男が首を吊っていたのだ。

通報を受けて警察が駆けつけ、南野と椎名が第一発見者に事情聴取を行う。
｢では、工場長の吉田さんはここのところ、落ち込んでいたと?｣
｢へえ。この不景気で仕事がないと工場長もぼやいてました。金策にかけ回っていたけど、うまくいかず、奥さんとももめてたそうで。｣
｢(なるほど、こりゃ自殺だな。)｣
南野がそう思った時に椎名が尋ねる。
｢でも、これおかしくないですか?
　南野さん。｣
｢何が?｣
｢自殺なら、踏み台に使った脚立が
もう少し、近くにありません?こんな中途半端な位置に転がっているのは不自然ですよ。｣
｢知らないよ、そんなの。納得いかないなら、自分で捜査したら?藤堂警視には俺がかけあって許可を取るから。｣
｢・・・はい。｣

その日の夜、仕事帰りの椎名の後を、あの謎の男が尾行していた。
そして、椎名が交差点で立ち止まった時にポンと手を置く。思わず、振り向く椎名。そして、謎の男を見て、驚いた!
｢貴方は・・・!!!｣

　　　　続く