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42章:チーママの本音
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42章:チーママの本音
私の片腕となって働いてくれているチーママとは、かれこれ20年の付き合いになります。
私がラーメン屋の社長のスナックで働き出した頃に出会いました。
チーママは、亜里紗と私が揉める度に、ワンクッションとなってくれています。
何かにつけ
「亜里紗ちゃんはお店の事を一番に考えてるよ」
と言ってくれています。
今回の揉め事も、チーママなりの意見を言ってくれました。
亜里紗が
「ママがやらないから、私がママの仕事を代わりにしてるんでしょ!」
と言った事がありました。
私も頭にきたので、
「じゃあ、いっそのことあんたがママやんなさい!」
と言いました。
その時はチーママは何も言いませんでした。
後から、
「亜里紗ちゃんの気持ちも分かるけど、ママが亜里紗ちゃんみたいな動きが出来ないのも、私はよく分かります。ママの旦那さんと亜里紗ちゃんの旦那さんは違う…ママの旦那さんは言いくるめられるようなタイプじゃないし、家庭に支障が出るなら店やめろって前から言われてるもんね。でもママがお店をやってくれてるから私もこの年になっても働けてるんですから。それにママがママを辞めたら、私も辞めますよ」
私「何言ってんのよチーママ。チーママが私や亜里紗のフォローしてくれてるんだから、逆に辞められたら困るよ」
チーママ「だったらママにはもっと頑張ってもらわないと」
チーママはチーママなりによく分析しています。
「亜里紗ちゃんはホステスとしてはずば抜けています。お客様も呼べるし売上も上げるし最高です。でも経営となるとまた話は変わってきます。好き勝手ばかり出来ないし、自由奔放でもいられない。ママが居てママの店だから、亜里紗ちゃんもあのキャラが栄えるんですよ。私はママがママだから働いています。いずれ亜里紗ちゃんが受け継ぐ時が来ると思いますが、まだその時期ではないですよ。ママのいい所と亜里紗ちゃんのいい所を足して2で割れれば最高ですね」
チーママが居るから私も頑張れますよ。
ありがとう。
これからも宜しく…
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