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32章:犬の事 (1/8)

32章:犬の事

先住犬のブンタが死んでしまって1ヶ月。

ケンジに連れて行かれたホームセンターで、子犬を買いました。
ケンジが半ば強制的に連れて帰ると言い出し、そうなりました。


家に帰ったものの、その時点で私はまだ心の整理がついてなく、我が家のリビングをクンクン嗅ぎ回りながら徘徊している子犬を、ただボーッと眺めていました。


その日はお店もお盆休み。
オシッコの失敗を掃除したり、ご飯の時間になりフードをふやかして与えたり、時間が経過するにつれその子犬に段々愛着が湧いてきました。


写メを何枚か撮りました。
ふと、その当時マメに利用していた○○ゲーの日記に載せようと思いました。



載せて数分したら、亜里紗から電話がかかってきました。




私「もしもし」



亜里紗「ねぇ、犬買ったの!」




私「うん…」



亜里紗「ふーん…何で黙ってたの?」




私「黙ってたって?」



亜里紗「犬飼うなら飼うで、一言教えてくれてもいいんじゃない?」



私「今日見に行って今日買ったの。急に決まったから連絡するとか頭になかったよ。世話に追われて」



亜里紗「嘘!計画的でしょ?」



私「何で?計画的な訳ないでしょ」




亜里紗「今日行って今日買ってくるなんてあり得る?まだブンちゃんが死んで1ヶ月しか経ってないのに…信じられない!」



そう言われて、いきなり電話を切られました。



私は唖然としました。



亜里紗は何でキレたんだ?


少し考えました。





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我が儘な娘 ©著者:コロコロ丸

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