紗雪を産んで数ヵ月。


亜里紗はまたお店に復帰しました。


たとえ週3でも亜里紗が夜居なければ、花梨はいいとしても、まだ手のかかる乳飲み子紗雪と、三歳を少し過ぎたばかりの柚葉。
幼い子供達を正樹君に任せるのは、あまりにも可哀想ではないかと思い、夜の再開はもう少し後にしたらという私のアドバイスも聞かず、亜里紗はお客様にアポを取り、復帰の日を決めていました。



私は正樹君に確認を取りました。



正樹君「やっぱりお義母さんが頼んだんじゃなかったんですね…」


私「そういう風に言ってたんだ…とりあえずまだ働くのやめさせるね」



正樹君「いえ、いいんです。実際に生活苦しいですから。お義母さんも俺に確認したとか亜里紗に言わないで下さい。お義母さんと亜里紗がしなくてもいい喧嘩になりますから」


正樹君は亜里紗の性格をよく把握しています。


本当に頭が下がります。



亜里紗には勿体ない位のいい旦那様です。


亜里紗はまたスナックで週3
働くという日常に戻りました。



そんなある日、また事件は起こります。