亜里紗は、うちのスナック一本でやっていました。

お客様を呼ぶ事に関しては、本当に天才的です。


スナックにしてはいい時給を亜里紗には払っていました。

娘だから特別扱いしてる訳ではありません。

うちはある程度能力給というか、そのようにしています。

そうじゃなければ、一生懸命働いている意味がないからです。


お客様を呼べない子の最低時給の保証もしています。


でもそれに甘んじて呼ばなくていいとはけして言いません。

呼べば自分の給料になって返ってくる事を再認識させ、努力するように話します。


花梨の事で色々ありながらも、亜里紗は家庭と仕事の両立、其なりに頑張っていました。



そんな時に、また一つ事件が起こりました。