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5章:おじいちゃんのこと
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5章:おじいちゃんのこと
お婆ちゃんの苗字が
三つもあるんだ。
あたしは苗字が三つもあるなんて
不思議に思ってた。
本当のお祖父ちゃんは体が弱く49歳で
他界した。
もう一人お祖父ちゃんは
忘れた。
三人目のお祖父ちゃんは
チョビヒゲの細身の
イケメンには
ほぼ遠いがブサイクでは
ないお祖父ちゃん。
お祖父ちゃんは入れ歯を
していた。
『美希!入れ歯持ってきてくれる
かい?』
あたしは洗面所にいき
入れ歯を口に入れてお祖父ちゃんの所まで持参。
今思えばお祖父ちゃんが
口内に入れてる入れ歯を
あたしが口内に放り込むなんて
考えモノだと思うが
手で持っていくのはいやだったのだろうか?
汚いとは思わなかったのだろうか
不思議思う。
いつも座ってるソファに
真夏の格好はシャツにステデコ姿が
印象的。
それがファッションなんだと
思っていた。
母はユメを見ていた。
お祖父ちゃんが枕元
いて髪を撫でてきたんだって。
朝起きて話しを聞いて
ぞっとしたあたしは
心の中でもしかして、、、
数日後、お婆ちゃんから
従兄姉妹(いとこ)のおばちゃんに伝言。
従兄姉妹(いとこ)のおばちゃんから電話がきた。
それは悲しいお知らせ。
『やはり!』
その日から5日は学校休日。
あたしの心中は
(やったー!!学校休みだい!)
親には言えなかった。
言ったら怒られると思ったから。
勉強嫌いなあたしにとっては
5日も休めるなんて
幸福だと実感したのであった。
急いで荷造りをして
お空の旅。
あっという間に北海道へ到着。
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