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1章:いじめ (1/4)

1章:いじめ

田中優(たなか ゆう)
中学一年のいじめられっこ。

今日も優はクラスのヤンキー連中に目を付けられてはやかられ、いじめられていた。

『おい優』

『はいっ…』

『しばくぞ』

『え…』

『しばくぞって』

『………』

『ぎゃははは!!
やめとけや英治!!優めっさびびってるやん!』

いじめっこの主犯格の英治がいつものように優にやかり始めると周りのとりまきヤンキーが調子に乗って煽り立てる。

ブルブルと青い顔して俯くしかできない優は、いじめっこ達に囲まれて何も言えずに居た。

そんな情けない様子を見て、
クラスの女子達はクスクスと蔑んだ笑いを浮かべて薄情に傍観していた。

『金持って来た?』

『あ、はい…』

『出せや』

『はい…』

優は素早くポケットから一万円札を取り出して英治に手渡す。

『ちょろいなーこいつ』

『優金持ちやな〜!俺にも金くれや』

『俺も!』

『俺も俺も!』

『あーっ!いいな!あたしも欲しい!』

『おう、こいつんち金持ちやからくれっつったらなんぼでも貰えんで。貰っとけ貰っとけ』

『えっ…!?いや、無理…金持ちじゃないし…!
これで最後にしてくれるってゆーたやん…』

『おう、俺は最後にしたるって言うたけど、みんなが欲しいっつったらちゃんとやらな不公平やん?
俺にくれるんやったらみんなにもあげろや、金〜』

『キャハハハハッ!優期待してるわ!
明日な!約束やで!』

『………』

優の家はもちろん金持ちなんかじゃなかった。

優は小遣いの貯金なんか無かったから、親の財布からこっそり一万円を抜き取って英治に渡していた。

もうこれ以上親の財布から盗むわけにはいかない。

これ以上やれば確実に親にバレる。

いや、今回の一万円ですら既にバレてる可能性だってある。

それなのに、いじめっ子達は金を持って来れなきゃ容赦なく優をリンチの刑にするだろう。

思春期の子供は残酷だ。

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majestic ©著者:inkey.

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