8章:vol .8 (2/4)

高校生の次男坊がバイクの免許を取るという

普段は部活があるので年末年始の休みを使って合宿でバイクの免許を取るとのこと

もちろん手配は私がした

最短なら9日間で帰ってくるらしい

出発の日 荷物もかなり重そうだったし しばらく会えなくなる寂しさから仕事を休みにしてもらい合宿所まで車で送ることにした
この時点で
私「私も一応親なんだなぁ」って実感した

車を走らせて1時間半 合宿所に到着した
車から降りて事務所に向かう我が子を見て いつまでも手を振り続けた

それからは毎日 何回かLINE のやり取りをした
普段 家にいるときは屁理屈ばかりだし ちょっとした反抗期だけど
実際 離れたら寂しかった
いつも以上にLINE もたくさん返してくれる
母親なんだなぁって感じた

そこの教習所は元旦だけ休みらしい
教習所の回りは何も無いところ
休みをそこで過ごさせるのは可哀想に思い
大晦日 教習が終わる夜8時に迎えに行き 元旦門限まで送ることにした
完璧な親バカだ

大晦日の8時に合宿所に到着
車の中で待っていると 正面から歩いて来る人がいる
次男坊だ

車に乗った瞬間
私「お帰りぃ」と叫んだ

次男「あぁ」って

1時間半かけて自宅に帰った