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4章:お一人様 (2/22)

「莉沙ちゃん??こっち向いて??」

私はモニターを見つめたまま。

宇宙の優しい物言いに涙がでそうだった。

でも、泣いちゃいけないからタバコに手を伸ばした。

宇宙が、火をつけてくれる。

「ありがとう」

「やっとこっち向いてくれた」


宇宙はにっこり笑って私の頭を撫でた。

「もう!!子ども扱いしないで!!」

私はそっぽを向く。

「莉沙ちゃん、せっかく来てくれたのにあんまりつけなくてごめんね」

「いーよ別に。宇宙君が悪い訳じゃないから」

「でも、俺指名しに来てくれたでしょ?」

「そうだけど……。今日はバーイベだし、忙しいし仕方ないじゃん」

「俺、もっと莉沙ちゃんと話したかったのに……。莉沙ちゃんが浮気するから……」

「浮気とかしてないじゃん」

「翔を指名しようとしてたでしょ」

「それは………ッ。宇宙君が戻ってきてくれないし、戻ってきてもすぐ行っちゃうし……。寂しかったからじゃん。ドリンクだってさっさ飲んじゃうし……」

「そうだね。だからごめんね」

「このままここにいてももっと寂しくなるし、そしたらもう出るしかないじゃん」


せっかく戻ってきてくれて話せるのに……。
こんな会話なんて……。

寂しくて惨めだ……。


波留が伝票を持ってきてくれた。

今日は私がほとんど一人で飲んだし、絢乃に迷惑かけてるので私がお会計した。




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涙の色 ©著者:莉沙

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