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3章:ジレンマ
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「俺もレッドアイもらっていい??」
宇宙が私に言った。
「うん。いーよー。乾杯しよー」
私は宇宙が戻ってきてくれるのが嬉しくて、快くok。
宇宙のドリンクが来て3人で乾杯。
3人で他愛のない話で笑っていた。
それから5分位たった位で波留が宇宙に耳打ちした。
それから、宇宙の飲むペースが早くなってきた。
瞬時に卓移動と判断した私。
「もー、行っちゃうんでしょ」
頬を膨らませて宇宙に言った。
「うん………。戻んなきゃ」
そう言って、宇宙はグラスを空にした。
「そかー。いってらっしゃい」
私は笑顔で宇宙を送り出した。
本当は離れたくなかった。
もっと話したかった。
でも、我慢しなくちゃ。
私は理解しなくちゃ。
痛くなってはいけない。
だから、私には飲むしかない。
絢乃は波留が戻ってきたから、仲良く話していた。
ひたすら飲み続ける私に絢乃ストップがかかった。
「莉沙。もう、目が座ってるじゃん。そろそろ帰ろっか」
「やだ。まだ飲めるし」
私は、更にグラスを空ける。
絢乃は呆れたように私を見ていた。
だってまだ帰りたくないもん。
宇宙君と話したいもん ………。
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涙の色 ©著者:莉沙
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