10章:私の夢 (2/6)

名古屋に行ってからも毎日留守電は聞いている。


怪しい女が現れたのは、名古屋に行って1ヵ月がたった頃。


毎日留守電が入ってる。
タガログだったけど、なんとなく意味が分かってきた。


その女は、いつも朝方に留守電を入れてる。内容が『どこにいるの？』
『早く帰ってきて』


こんな感じの事だと思う。


それなりに本とか買ってタガログ勉強してたし。


何度もその女から留守電入ってる。


私はマーカスが好きだけど、私はなにも求めないし、彼の都合の良い客でいることだけで良いから、
東京では他に恋を始めた。

本命はもちろんマーカスだけど、
他の店も開拓して、イケメンのフィリピン人見つけた♥

その彼はジョー。

彼は、日本人大好きでエッチも大好きな男。本来はきっとこんな感じ。


ジョーも良いけど、そこまでハマらない。でも、後腐れないし店には行きたいときに行く。


毎日電話かかってくるし、すごく彼女扱いしてくるし、店に行けばスタッフ全員がジョーの彼女として扱ってくる。


でも、本命じゃないから心に余裕があるんだよね。


これくらいがちょうど良いのにな。


マーカスだと思い通りいかない。