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7章:静かな闇
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7章:静かな闇
店の音楽が今日は凄くうるさく感じる
そう思ったけど、すぐに慣れた。
『マリカさん。ご指名です。』
マリカと店で呼ばれる私は待機室を離れた。
高橋英明
直感で彼が来たと感じた。
『英明さん!こんばんわ!』
思いきり微笑みながら席に着くと、低いいつもの優しい口調で
『おう、お母さんは大丈夫か?』
と聞いてきた。
全く怒ってるようには見えない。
私はほっとしながら
『うん、大丈夫。週明けに病院行こうって約束したからまた会いに行くけどね。』
そんな嘘をぺらぺらとついた。
『そうか、マリカは優しいな。』
と、微笑まれた。
一瞬その笑顔で
大量のメールを思い出して
気持ち悪く感じてしまったが
マホにもらった指輪が目に入って
落ち着いた。
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