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30章:オアシス (1/5)

30章:オアシス



結局一馬に連絡しないまま、翌日お店に向かうと

一馬の予約が入っていた。



一馬と一緒の時は、気持ちがほころびているのを感じる。

でも、ゆうくんの事を話さなきゃ。
それを思うと、やはり気が重い。



「ねぇ、なんか菜々ちゃん、元気無い気がするけど、疲れてる⁈
ダメだよ、ちゃんと体も休めなきゃ。仕事、ハードなんだしさ。」

一馬は、いつも優しいね。

笑顔を見ているのが辛くなる。


「あのね、私、一馬に話さなきゃいけない事があるの。
好きって言ってくれて嬉しいけど、その話、一馬にしてからじゃ無きゃ

一馬がそれ聞いたら、私の事嫌いになるかもしれないけど、でも、話してからじゃ無きゃ、付き合うとかは考えられない」


怪訝な顔をする一馬



「、、、、、なんだか分からないけど、何を聞いても、菜々ちゃんの事嫌いになるなんて無いから。
信じて欲しい。」


涙を零す私を、優しく抱きしめて

連絡待ってるね、と言い残して帰っていく一馬。




こんなに優しい人を

私の忌々しい過去に引きずり込んでもいいのだろうか?
話さないで離れた方が良いんじゃ無いか?



千々に乱れながら

「菜々ちゃん、ファイト!」
なんて、店を出てすぐ送られたメールに、微笑みが零れる。



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私があなたを殺した理由 ©著者:花音

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