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3章:完全なる飼育?
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3章:完全なる飼育?
「気が付いたんだね。 おはよう、かのちゃん。」
私の名を親しげに呼ぶ、見知らぬ男
誰? どうして私の名前を知っているの? 知り合い?
知り合いなら、なぜ私を縛るの⁈
頭の中はクエスチョンマークだらけだ。
「もう僕がずっと側にいるからね。 かのちゃんは何もしなくていいんだよ。僕の大切な彼女なんだから。」
そう言って、にっこり微笑む男
妙な話だが、整った顔立ちをしているな、なんて呑気な事を考えながら、男の話す言葉と、現実との違和感にとまどっていた。
よく見ると、男はまだ20代後半程度だろう。
妙に整った顔立ちの見知らぬ男が、親しげに私の名を呼び、彼女だと言う。
でも、現実私は体を縛られ口もきけないでいる。
もしかして、、、、
信じ難いし、こんな事はドラマか、ニュースの中の他人の話だと思っていたけれど
そう、もしかしなくても
私はこの男にさらわれたのだ。
初めて、ゆっくりと
悪寒と恐怖感が込み上げて来た。
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私があなたを殺した理由 ©著者:花音
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