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9章:第八章
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気づけばもう12月で
客引きに立っていても
寒くて堪えられない
俺は店の前の自販機で
ホットの缶珈琲を買うのが
日課になっていた
No.2とNo.3が休みだから
今日は店が暇だ
光輝一人でホールが
回せるほどだ
俺は手袋をはめ
案内所回りに行こうか
考えていた
時間を見たく携帯を開くと
店にいるはずの奈々から
着信3件 メール4件
急いで受信ボックスを開く
[戻ってきて]
[翼どこ?]
[どうしよう]
[助けて]
俺が急いで店に入ろうとすると
光輝が走って来た
青ざめているのがすぐに解った
「翼さん!
ミウちゃんが‥
救急車ですかね!?」
「落ち着け」
俺はいろんな
嫌な予感を考えながら
ホールに入った
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