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15章:雑種強勢 (1/16)

15章:雑種強勢

それから数日の後、僕は北条を伴って、実家の応接間で父と向かい合っていました

一度は戻るまいと誓った家は、僕にとって虚無その物の空間で、妙に冷々とした空気が満たされているのを感じます

僕が家を出てから何があり、今、なぜ戻って来たのか

そして、これから僕が何をしようとしているのかを、僕は話しました

もちろん、その話の中には多少割愛した部分もあったのですが、政財界に少なからず顔が利く父には、警察その他、関係各所に、然るべく根回しをしてもらう思惑もあり、かなり詳しく僕は話したつもりです

その、普通の親なら悶死してもおかしくない壮絶な内容を、口を挟みもせず、父はじっと聞いていました

世間ではそれなりに恵まれているとされる家庭に育った高校生の息子が、数々の体験の果てに闇世界と関係を持ち、そして今、その闇世界の住人のひとりを伴って、無謀な夢を語っているのです

父の心中はいかばかりなのでしょうか



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少年地獄 ©著者:黒蝶少年

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