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11章:甘美な毒 (1/15)

11章:甘美な毒

狂乱の瞬間が去り、部屋には、まだ醒めぬ熱っぽさと、倦怠感とが漂っています

僕がゆっくりと男たちの精液で汚れた身体を起こすと、彼らのある者はバツが悪そうに目をそらし、ある者は好色そうにニヤニヤ笑います

「よかったかよ?随分と可愛い声でよがってたじゃねえか、アイドルちゃんよ」

僕は野卑な声が飛んだ方を横目で見ると、口を開きました

「お陰さまでね。そっちこそ、晴れて犯罪者になった気分はどう?」

「…犯罪者?」

その男のニヤニヤ笑いが凍りつきます

「だってそうじゃない。僕は16才だよ?未成年に対する強制わいせつの罪は懲役何年だっけ?しかも集団でだから、かなり悪質だね。集団強姦罪に未成年者略取、誘拐罪かな」

「おい、強姦って…ちょっと待てよ、お前だって結構積極的に…それに誘拐って…お前が付いて来たんじゃねえか…」

「誰が信じるの?そんな事。ホームレス紛いのおじさんたちと僕とを見比べたら、どっちを信用すると思うの?わかってるみたいだけど、僕って、いいとこのお坊っちゃんなんだけどな」

繁さんをはじめ、一同は、本気で焦りを感じたらしく、皆、真剣な表情で身体を起こして座り直しました

さあ、ここからが肝心なところです




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少年地獄 ©著者:黒蝶少年

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