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7章:エスケープ フロム… (4/4)

キャビネットには僕にとって大切な物もありました

万蔵とお揃いで買ったクロム・ハーツのリングです

僕がその二つのリングをそれぞれ左手の薬指と親指に付けると、カチリと全てが収まる様な気がするから不思議です

(ここからだ…僕のターンは…)

決意も新たに僕はマンションの部屋を出ます

警戒が厳重だったのは僕が居た部屋だけで、隣室のビロットの部屋から外へは簡単に出る事が出来る様でした

(それにしても自由に外の空気を吸うのは久し振りだな)

あのまま一生あの部屋に居た可能性もあったのかを考えると、ゾッとします

(あの相沢のアブノーマルな性格を考えると、それもあったかも…ああ、考えたくない…座敷牢だよ、まるで…)

それにしても

(よくもまぁ…僕を好きに弄(もてあそ)んでくれたもんだよ)

僕は唇を噛み、外界に通じるドアを開きました

風が頬にひんやりと心地好く、僕は一度目を閉じ、また開きます

(この借りは高くつくよ…相沢…)


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少年地獄 ©著者:黒蝶少年

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