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1章:プロローグ (3/3)

少年はTシャツとデニムパンツを身に付けた

そして宙に視線を泳がせ、やがて何かを思い出したかの様にサイドボードの引き出しを探る

目当ての物はすぐ見つかった

アメリカバック社の♯110フォールディング・ハンター

刃渡り10センチのフォールディング(折り畳み式)ナイフ

かつて少年の庇護者の大男が愛用していたそれが、少年の復讐を果すアイテムとなる筈だ

少年はナイフのブレードを開き、炭素鋼の冴々とした底光りに一瞬見とれると、刃の鋭さを指で確認する

そしてブレードを折り畳み、デニムのバックポケットにしまうと、床の大男の死体を再び一瞥(いちべつ)した

「万蔵、行ってくるよ」

少年はそう言うと、やがて心の中でこうも呟く

(僕を守ってね…)

なぜか、それは口にしない方がいい様な気がしたのだ


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少年地獄 ©著者:黒蝶少年

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