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7章:フレンチ・トースト (2/13)

「は〜…」

自宅のキッチンで、こむぎは何回目かのため息をついた

目の前には皿に乗った二種類のパンがある

ひとつは2センチ厚に切られたバゲットで、大きな気泡の切り口が乾燥し始めているから、明らかにある程度日が経っている物だ

もうひとつはパン・ド・ミで、バゲットよりもやや厚目の3センチ厚に切られている

こちらは今日焼き上げられた新しい物らしく、きめ細かい表面の切り口はしっとりと保たれている

普通の食パンの型よりも小さな型で焼かれたそれは、朝食のフレンチ・トーストにいかにも向いてそうだ

(この二種類を使って二種類のフレンチ・トーストを作る…か…)

こむぎの脳裡に課題を言い渡された時の会話が甦る

「それって、この二つのパンでフレンチ・トーストを家で作って、明日持って来ればいいの?」

「ん〜、それでもパンをどう活かして料理したかの意図はわかるから、いいと言えばいいんだけどね…」

零人は少し考えていたが、不意に何かを思い付いた様にママに呼び掛ける

「ママさん、明日、この時間、調理場をお借りしてもいいですか?」

「もちろんよ、零ちゃん。こむぎちゃんに使ってもらえばいいのね?」

「ええ、このお店の常連の皆さんにも胃に優しい朝食をご馳走できますし」

「それがこむぎちゃんのテストにもなるのね。面白そう」


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朝いちばん早いのは ©著者:黒蝶少年

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