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6章:コンセプト (12/12)

「え?…」

(もしかして…誉めて…くれた?…)

(あたしが…ひとりで半ば意地でこだわってる夢を…その形を作るピースを…)

(実現…するかも知れない…)

(パンの世界コンクールで優勝したほどの職人が…あたしの夢に乗るかも知れないんだ…)

そう考えているうちにこむぎは、自分の身体が微かに震えているのに気が付いた

これが武者震いという物であろうか

期待と不安と、得体の知れない恍惚感と

そんな物がこむぎの心を支配していた

「ねぇ」

こむぎは零人が呼び掛けているのに気が付く

「な…何?ノートは見てくれたんでしょ?」

「見たさ、このノートで君のコンセプトの方向性は大体わかった。ついでに言えば、僕のバゲットへの反応で感覚もなかなか鋭い事もね…でも僕のパートナーにするには、もうひと押し欲しいところだ」

零人はそう言うと、紙袋をガサガサさせ、ふたつのパンをこむぎに渡した

「君のカフェでは朝食メニューも出すんだよね」

「うん…そのつもりなんだけど…」

「なら、この二種類のパンで、フレンチ・トーストを二種類、明日までに作ってくれる?それを食べてから君の店に行くかどうかを決める」


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朝いちばん早いのは ©著者:黒蝶少年

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