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6章:コンセプト (2/12)

こむぎには決意も情熱もあった

それは間違いない

どんなカフェをやりたいか?というコンセプトについても、幼い頃からのイメージが、今、自身がバイトしているベーカリーカフェ『フェラン』で働くにつれ、少しずつ形になって来たのだ

『フェラン』だけでなく、こむぎは余暇があれば、都内の様々なカフェを巡り、見たり質問して参考になった事は必ずノートに書き留めている

どの店でも採り入れたい物もあり、そうでない物もあり、それにより本当にやりたい事が、漠然ではなく、具体的になって来た

しかし肝心のパンに関しては全くお手上げの状態だった

パンが本当に美味しいのは焼き上げてから3時間前後と言われる

ならば1日3回のパンの焼成が理想だ

本物のベーカリーカフェを開業するには、やはり外部からの仕入れではなく、腕のいいブーランジェに工房に入ってもらうのが一番なのはわかっている

しかし、それがこむぎにとっては一番の難題でもあった

それこそが、5年前、こむぎが四肢を切り取られる様な感覚と共に、失った物であったからだ

家族…パン職人であった父と兄、そして一緒に店を切り盛りして来た母、彼女はその全てをある日突然失ってしまった


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朝いちばん早いのは ©著者:黒蝶少年

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