ホスト,キャバ,風俗等のちょっと大人の無料ケータイ小説!PC,スマホ、ガラケー全対応!

5章:ブーランジェ (7/7)

「そうか…事故で…」

零人はポツリと言う

『ナイツ・ウォッチ』の店内は静まり返り、娘に厳しい口調で迫っていた美晴もバツが悪そうな様子で黙っている

零人は再び娘に向き直った

「君、名前は?」

「こむぎ…川澄こむぎ」

ショートヘアの娘…こむぎは口元を緩め、下手くそな笑顔らしい表情を浮かべ、答える

「それで、あたしんちのお店の名前はね…」

「…『カレン』だろう?大岡山の…」

「え?…」

こむぎは大きな目を見開き、(どうして知ってるの?)という表情をした

零人はくるりと背を向けると、空のパン箱を担ぎながら歩き、勝手口のドアを開ける

そして出ていく寸前に、こむぎに対して背を向けたまま、声を投げ掛けた

「さっきの話…よく考えてみる…」

ドアが閉まり、零人が去った後も、『ナイツ・ウォッチ』は静まり返っていた

零人の返事に、当のこむぎが一番驚いていた


39 /186

※この小説を友だちに教える⇒メール

いいね LINEで送る

朝いちばん早いのは ©著者:黒蝶少年

夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
PC,スマホ、ガラケーで全ての機能が利用できます!

Copyright © hostlove.com All Rights Reserved.