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24章:愛情表現
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わたしはあの人に対してお金を使うことでしか愛情表現ができなかった。
時々あの人があきれた顔、悲しい顔をしていることには気づいていたけど、気付かないふりをした。
イベントや締め日以外にもよくシャンパンを飲んだ。
店を盛り上げるためのシャンパン。
店売りを目標額に到達させるためのシャンパン。
新しいコールの本番練習。
そこにはそれぞれ意味があって、わたしとあの人は本当にきちんと話をしていた。
ムリして賭けでいれることもあった。
払えるか不安でも
「ゆういける?大丈夫やろ?」
と言われると、必ず頷いていた。
「ムリ、払えるかわかんないよー。」
と言っても、
「ゆうなら大丈夫やって。」
その一言を裏切れなくて、賭けが入金遅れになったことは一度もない。
わたしはソープ嬢になっていた。
雇われ代表だったあの人は、ついに自分の店をオープンするまでになった。
東京に出てきてずっと働いてきた店を閉店して、自分の店を新規オープンする。
その店の閉店の前日。
あの人はわたしを呼び出した。
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