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20章:失ったもの
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「ただいま」
彼が帰ってきた。
今日は少し酔ってるみたいだ。
ソファーに座る彼にいろはすを渡す。
「お味噌汁飲む?」
「うん。腹減ったー」
野菜のたくさん入った味噌汁をどんぶりに入れて出す。
それももう日課になった。
「そうだ!ゆうちゃん、これ」
ポケットから片方だけのピアスを出す。
お気に入りだったピアス。
知らない間に片方なくなってた。
「なくしたと思ってた」
「気に入ってたでしょ。落ちてたよ」
「ありがと」
わたしはピアスをよくなくす。
まるで消耗品のように。
「大事なものは大事にしてないとなくなっちゃうんだよ。大事と思ってても、大事にしないとなくなる」
「うん」
なんだか彼の言葉が重たく感じて、頷くことしかできなかった。
彼のことは大事に思ってる。
でも大事にできてるかはわからない。
彼はわたしを大事にしてくれる。
でも大事に思っているかは、わたしにはわからない。
「今夜飲みに行ってもいい?」
「いいけど・・・どうしたの?珍しいね」
「たまには外で飲みたいなって思って」
「じゃあ少し早く出て、たまには外で飯食うか!」
大事にするってどういうことだろう?
小さい頃、大好きなミルキーの大玉が出たことがあった。
嬉しくて、大事に大事に握りしめて、ポケットの中でも握りしめて離さなかった。
ミルキーは手の中で溶けて、包み紙にひっついて、食べられなくなった。
ふとそんなことを、思い出した。
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