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19章:過去 (4/6)

わたしはあの人の横にいるとき、いつも背伸びをしていたような気がする。

あの人に見合う女になりたい。

隣に座っていて恥ずかしくないような女でありたい。

そう思って、いつも背伸びしていた。

卓で仲良しのヘルプに言われた。

「ゆうちゃんのパンツ見たことない!」

なにそれ?と思った。

「酔って無防備になっているお客さんは、足を組み替えたりするときにパンツ見えるんだよ。でもゆうちゃんは・・・何て言うか・・・隙がない!」

良い子ぶるのは、昔からの癖だ。

それが嫌で、ホストクラブが居心地良いと感じたはずなのに、わたしはまたここでも良い子ぶっていた。

でも、あの人のために格好良くいることは、苦じゃなかった。

「だって私がパンツ見せてたら、あの人が恥ずかしいでしょ」

仲良しのヘルプは不思議そうな顔をしたとき、あの人が卓に戻ってきた。

ヘルプが今の話の流れを説明すると、あの人は嬉しそうに私の頭をポンポンとして、

「ほんまにゆうは賢いなぁ」

と言った。

間違ってない。

わたしはほっとして、少し自信がもてた。
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幸せってなんだっけ? ©著者:M

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