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16章:長い夜
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16章:長い夜
わたしたちは少し離れたところではす向かいに座った。
「とりあえず退院おめでと。体調は大丈夫?」
「うん。もう全然大丈夫だよ」
沈黙が続く。
彼が買ってくれたペットボトルのお茶を一口飲むと、同じタイミングで彼も缶コーヒーを飲んだ。
同じタイミングで飲み物をを床に置いた瞬間彼か笑った。
「真似すんなよ」
つられて私も笑う。
彼は体ごと私の方を向くと、ゆっくりと話始めた。
「俺らさ、気が合うじゃん?ほら、今みたいに。何も言わなくてもなんとなく波長が合うっていうか」
確かにそうだ。
だからわたしは彼のしてほしいことがなんとなくわかったし、彼はたまにエスパーみたいに私の気持ちを読み取ってた。
「だから今のまんまでも何も変わらないわけ。ゆうちゃんが話したくないなら俺は何も聞かない。でもゆうちゃんも『ちゃんと話さなきゃね』って言ってたでしょ?もしゆうちゃんが話したいなら俺はちゃんと聞くよ。それがどんな話でも、ゆうちゃんはゆうちゃんなんだから、俺は何も変わらない」
一気に言うと、彼はもう一口缶コーヒーを飲んだ。
何も変わらないか。
もしわたしが彼の彼女だったらなんて幸せな言葉なんだろう。
でもわたしたちの関係は・・・。
「何から話せばいいかわからない」
思ったより素直な言葉が出た。
多分彼に話してないことなんて、とても薄っぺらい身の上話くらいで、問題はもっと違うところにあるような気がした。
わたしは幸せになれない人間なんだ。
それは誰のせいでもない、自分の考え方の問題だってことはわかっているけど、それを彼に話すのは違う気がした。
だから取り合えず薄っぺらい身の上話を始めたんだ。
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