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15章:捕獲作戦 (1/2)

15章:捕獲作戦

今日あいつが退院する。

俺はあいつが居なくならないように、見張るように毎日病院に通った。

「ちゃんと話さなきゃね」と言うあいつの言葉が怖かった。

俺の知らないあいつ、とんでもない事実を聞かされそうで、逃げるようにあいつが寝てる時間と仕事前の時間がないときを選んで病室に行った。

でも逃げ回れるのも今日で終わりだ。

俺は家の合鍵を作った。

一緒に住もう?

いや、ウチに1度も泊まったことないくらいだ。

他に誰かいるのか?

いや、そんな気配は微塵もない。

もう一瞬たりともあいつから目を離したくない。

でも渡す勇気はなくて、勝手にあいつのキーホルダーにつけた。

あいつの出方を見よう。

ズルいな、俺は。

ゆうちゃん、お前にとっての俺って何だ?

毎日のように側にいてくれたお前のこと、俺は何も知らないよ。

どうすればお前を捕まえられるんだ?
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幸せってなんだっけ? ©著者:M

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