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14章:退院の日 (5/5)

5分もしないうちにチャイムが鳴った。

ドアを開けると、スーツ姿の彼がいた。

「店休みじゃなかったの?」

「ここに来る途中で休むことにしちゃった」

そう言っていたずらっぽく笑った。

「わたし何か飲み物買ってくるよ。うち何もなくて・・・」

「退院初日に何もないことくらい想定済みー」

財布を取りに部屋の中に戻るわたしを追って入ってきた彼は、手に持っていたコンビニの袋を持ち上げた。

退院初日だからってわけじゃないけどな。

「ちゃんと話さなきゃね」

コンビニの袋を受け取りながら言うわたしの頭を彼が撫でる。

「今日は時間たっぷりあるんだから、そんな顔しないの」

わたしなんかのために、店を休みにしてくれた。

そんな彼の気遣いは幸せなはずなのに、「店を休んでまでする話」ができるかのプレッシャーの方が勝っていた。

何から話せばいいんだろう。
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幸せってなんだっけ? ©著者:M

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