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11章:数日前 或る月曜日 (5/5)

病室であいつは呼吸器をつけられ寝ていた。

両足から腰まで固定されている。

そっと頬に触れる。

いつも体温の高いあいつが、少し冷たく感じた。

あいつの携帯には、確かに俺の連絡先と俺とのやり取りしかなかった。

警察の話だと、あいつは俺の家からタクシーで5分くらいのところで独り暮らしをしていたようだ。

あいつの携帯のラインを起動する。

俺からのメッセージは未読のまま。

俺は最後のメッセージを消去した。

見られてなくて良かった。

酔ってて覚えてないが『会いたい』なんて、俺らしくもない。

あいつのラインの友だちは俺だけ。

そんなことってありえるのか?

ますます分からない。

泣きそうになるのをこらえて、あいつの髪を撫でる。

お前は誰なんだ?

ゆうこと言う名前しか知らないことに気がつき、その名前が嘘じゃなかったことだけがせめてもの救いだった。

「ゆうちゃん、目覚ましてよ」

思わず声に出した。

あいつの家に行ってみよう。
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幸せってなんだっけ? ©著者:M

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