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6章:金曜日 (5/6)

結局夕方まで彼のそばにいて、寝ている彼にそっとキスをして家に帰った。

抱かせなかったのか、抱いてもらえなかったのか、わたしの中のモヤモヤは消えないまま、家路についた。

わたしはホストだった彼を知らない。

でも彼がホストだったことも知ってるし、ホストがどういうものかも嫌と言うほど知っている。

彼はソープ嬢だったわたしを知らない。

でもわたしがソープ嬢だったことも知ってるし、ソープ嬢がどういうものかも嫌と言うほど知っている。

そのことにお互い触れることはないけど、その事実はちゃんと心の中にある。

家に向かうタクシーの中で、わたしは右手で左腕に爪を立てた。

iPodからはお気に入りのあの曲がリピートされている。

本音を上手く表に出せないわたしが我慢をするために編み出した方法。

痛みに集中しているとあっという間に家についた。
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幸せってなんだっけ? ©著者:M

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