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6章:特別だった夏。 (4/7)

イジメの内容は、今思えば些細なことです。

聞こえよがしに悪口を言ってくるだけ。

かばおうとする人には「アンタも同じ目に遭いたいの?」と脅してイジメの対象を徹底的に1人にさせる。

それでも、話をしてくれる人はいました。

心配して手紙をくれた人、泣いてくれた人がいた私は恵まれていたと思います。

でも、毎日歩いているだけで何度も聞かされる罵声に、心は傷ついて落ち込む一方。

辛さの余り、1度ボールペンで腕を切ったこともあります。

それも味方の男の子に心配されて、迷惑かけてるな、と思いました。

そんな幼稚なイジメをスルーする女子のみんなと、私は違う対応をしたのは、きっかけがあったから。

マホちゃんが、その日あることでキレていた私に、面と向かって怒鳴り付けて来たのです。

正直、とても怖かったです。

足は立っているのがやっと、と言うくらい震えていましたし。

でも、絶対に負けたくありませんでした。

冷静に、冷静にと自分に言い聞かせて、彼女が私に「看護士に言えば部屋に閉じ込められる」レベルのことを仕掛けて来ないか待ちます。

タバコの煙を吹きかけられ、軽く突き飛ばされた時は、変な話ですが嬉しかったですね(笑)

これでガッチャン(部屋に閉じ込め)出来るぞー、と思ったので。

そしてすぐ看護士に話し、彼女はガッチャン。

退院まで顔を合わせることがなくなり、イジメはやっと終わりました。

7月はほとんどイジメに悩んで終わり、楽しい8月がやって来ました。
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