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4章:6月22日、あれから3年。 (2/15)

この日付を忘れる日が来るのだろうか?

しばらくは覚えているでしょう。

3年前の今日、私は「薬中病棟。」の舞台である病院に入院しました。

あの衝撃的だった入院の初日を、今でもはっきり覚えています。

最初に声をかけて来たのがゲンちゃんだったこと、この日だけはマホちゃんが優しかったこと、その他色々…。

そして何より、リョウちゃんと出会った日です。

あれからもう3年なんて、時間の流れは早いですね。

もしも入院してなかったら…と時々想像します。

私の依存症は回復しなかったかもしれないけど、違法薬物に手を出すこともなかったでしょう。

眠剤に依存した人間。

大勢いると思います。

でも、そこから覚せい剤や大麻やハーブに手を出す人間は少数ではないのでしょうか?

だって、向精神薬と違法薬物は世界が違う。

少なくとも、私はそう考えてますが…。

入院した初期に色々な患者から聞いた話で、結論はすでに出ていました。

そして思ったのです。

私には一生関わることがないな、と。

でも、人生の分かれ道の選択を誤った結果がコレです。

あの時期にあの病院に入院したことは、運命付けられていたのかとたまに思うことがあります。

彼との出会いもまた同じで、決まっていたのかと疑問を抱いたり。

3年前の今日、薬中だった私は薬中だらけの空間に放り込まれました。
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