1章:女は弱い？ (12/12)

ホストか…。よっぽど女好きなんだろうな。よくやるわ…。



モザイクホストは語る。



「女が好きか？全然好きじゃない。お客さんにはもちろん笑顔で接するけど、その人はどうでもよくて、お客さんの顔は諭吉に見えるからだし。俺のためにもっと稼いでこいよ、諭吉ちゃんよ！って思ってる（笑）」


なかなか最低だな！ヽ(´o｀；


でも…。


キャバクラで働くの、いいかもしれない。


男の人に復讐したかった。


わたしをレイプした男は殺したいくらい憎いけど、彼の消息なんてわからない。


…今思えば、男性全体を憎むことで私は心のバランスを保っていたのかもしれない。


何かを憎むことで感情を持たないと、何もかも放棄してしまいそうだった。




男の心もお財布も翻弄し支配するいい女になってやる。



体なんかで心まで支配されてたまるか。




浅はかだけど、それが私の復讐だった。



とにかくこのまま惨めな自分ではいたくなかった。


私は求人サイトを見て、とりあえず一つの店に電話をかけた。