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7章:警鐘
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「益子!そろそろ時間だな、行くぞ!」
俺は北川が来て厄介になったこの場を離れるべく、益子に言った
「えー!あたし納得できてないです!北川さんとも話したいし!」
「何言ってんだよお前!いいから早く!ほら」
俺は益子の腕を引いた
その瞬間、何かを閃くような感覚と同時に、頭の中でどこかの風景が映像のように過った
都会、そのどこかの駅前のような、たくさんの人が行き交っている風景だ
「飯島さん…?」
「ん…?あ、ああ、ごめん
よし、行くか」
俺は益子の腕を取ったまま固まっていた
腕を離し、益子を連れて持ち場へ戻る
北川が不満そうにブツブツと何かを言っていたが、それを無視し、歩を進めた
ログインした画面のままになっている携帯を見る
一体何故、他人の個人ページにログインすることができたのか
この画面に写る男が俺にそっくりだという事が、その謎を深めている
男のプロフィールの自己紹介の欄に目を移す
俺の驚きは驚愕に変わる
現住所を除き、生年月日、血液型、出身地が俺と全く同じだからだ
俺はこれまでに無い悪寒を覚えた
益子が何かを言っている
しかしそれは、俺の耳が音を拾っただけで、頭の中には入ってこなかった
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