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6章:夕刻、雨 (15/15)



「よう、どうだ?調子は」


北口、ホテル街の手前に男が立っている

細身のスーツを着こなし、高そうなネクタイ、クセのついた髪がすっきり整えられている
いかにも偉そうなオッサンだ

俺に話しかけたわけではないだろうと思ったが、周りには俺以外に人はいなかった

俺はこの男を知らない


しかし、男は言った


「はは、安心して大丈夫なようだな。
元気でやれよ、れんじ君」

「え……?」


いきなり名前を言われ、驚いた

俺が不審に思っていると、男は笑みを浮かべ、「じゃあな」とだけ言い残し、近くに停めてあった車へと歩いていった


間違いなく知らない顔だ
あの男は何故俺の名前を知っていたのだろうか

嫌な寒気がする


すると、曇っていた空から雨が降り始めた


俺は更なる疲れを感じた





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主人公、俺 ©著者:.R

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