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6章:後悔と前進
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翔に振られた日は、優樹に慰めと励ましの言葉をもらい、家に帰宅した。
「は?どしたん?」
結婚すると言って家を出たバカ娘の帰宅に母は驚いていた。
事情を説明すると、母は怒りながらも「今日冷しゃぶやったから食べなさい」と、深夜で眠たいだろうに、ご飯を用意してくれた。
ラーメンでお腹がいっぱいだけど、半年以上も食べていなかった実家の味が恋しくて、つい口にしてしまう。
「あんた、しょうもない事で帰ってこんとってよ!もう〜ほんま何事も続かん子やな!」
「翔が出て行けって言うねんからしゃあないやん。こっちだって悲惨やわ。年末早々に。」
「どーすんの?」
「振られたからどうにもならん。荷物取りに行かな服がないわ。化粧品も置きっぱなしやし。」
「ほんまに別れたん?ちゃんと話し合いせな!別れたんなら、翔君のお母さんにお礼も言わなあかんしさ。電話してみなさい。」
「嫌。絶対に嫌。」
「なんでそんなに嫌なんよ?」
「プライドってやつ?」
「あほちゃうか。でも、あんたええ時に帰ってきたわ!明日、大掃除やから手伝ってな。」
「嫌!明日は久しぶりに美咲達と遊ぶので。じゃ、おやすみ。」
母とそんな会話をし、自分の部屋に入った。
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