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26章:21 (1/2)

26章:21

終戦記念日の黙祷の合図が
黒電話から
大きな音で流れてきた。


いつの間にか眠ってしまった優は
その音に目を覚ます。


『寝ちゃったんだ。』
一人呟くと
大きな背伸びをした。


一人で眠っていた筈なのに
今さっきまで
隣で誰か眠っていた様な
温もりを感じた。


急に淋しさに襲われて
家中の何かを探し回った。


白いカッターシャツ
どこかの外国人モデルが
プリントされたTシャツ
ジーパンとチノパン


一人で暮らすこの家に
何故こんな物があるのか
優には解らない。


外に駆け出すと
ポンプ井戸の上に
この時代にある訳の無い
軍服が掛けてある。
ヒラヒラと楽しげに風に揺れる
それは
今にも優に話し掛けてきそうだ。
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飛行機雲 ©著者:ましろ

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