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20章:8月5日
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まるで子供の様に
はしゃぐ貴女を見ていると
自分も幼い子供のころに戻った様に感じた。
逃げて行く貴女を追いかける度
言い様の無い
淋しさが
水面を揺らす雫の様に
一滴一滴と輪を広げていく。
貴女を捕まえて
『逃げて行かないで』と
声に出ていた。
こんな気持ちを知るのは初めてだ。
優さん
貴女がこの気持ちを教えてくれました。
狂おしい程儚げに見る
視線の先に
自分が居ると気がつくと
貴女を壊してしまいたくなる。
甘い吐息は
近くに居るのに
妙に遠くに聞こえている様に聴こえて
淋しさを感じ
貴女の口を塞いでしまう。
やっとこの気持ちを
伝える言葉を見つけました。
『愛しています。』
貴女に届きますよう。
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