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18章:17 (5/5)

蚊帳の中で
優の甘ったるい声は
より一層甘く
健児の耳へと届く。


少しでも近付きたくて
健児の名前を一心不乱呼ぶ優の
細い腰を引き寄せると
健児の背中には
うっすら紅い傷跡がついた。


時折健児の低い声で
優の名前を呼ぶのが
やけに遠くに聞こえている。
強く身体を打ち付けられると
脳天が甘く痺れる様だ。
目に映る世界が
マーブル模様に見えて
息も出来ない。


二人の体は溶けて
一つになってしまいそうだ。
それとも元々一つ体だったのでは
無いだろうか。


優の陶器の様な滑らかな肌を触る時
優が切なさに声をあげる時
優の唇が震えている間
優の蒸気していく体
優が登りつめた頃


その全てを見ていたくて
健児は
自分の全てを研ぎ澄ませていた。


その全てを
覚えていたかったのかもしれない。
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飛行機雲 ©著者:ましろ

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