4章:３ (2/3)

この相棒に乗って
あの古民家から真っ直ぐ続く
果てしなく長い坂道を下っていくのは
きっと気持ちの良い事だろう。


希望に満ちた新天地！
そんな大それた物では無いけれど
大きな自然に抱かれて
日々慎ましく暮らして行くのは
小さな幸せを一つ一つ
探して歩くように
心の真ん中を
あたたかくしてくれるに違いない。


優は健やかな気持ちになっていた。