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1章:プロローグ (2/2)

遠くで蝉の音が聴こえる。


『ちょっと街に出るには
遠いんですけどー
静かな良いところですよ。』


いかにも
不動産屋といった出で立ちの
その男は
額の汗を拭きながら言った。


『でも、若いお嬢さんには
やっぱり不向きかなー?
コンビニも遠いしねぇ?』


訝しげに見るその視線の先には
こんな山奥の片田舎に
まるで似つかわしくない女の姿があった。


『まぁでも、こんな古民家ですし
土地も安いんで
お買い得かもしれませんなぁ。』
その言葉と裏腹に
よそ者を歓迎していない様子が
伝わった。


その言葉を聞いているのかいないのか
室内をくまなく物色し
山に向かって開け放つ事の出来る
大きな窓を開けた時
『気に入りました!
ここを買います。』と
女は言った。
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飛行機雲 ©著者:ましろ

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