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8章:喪失
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そんな風に思われてたなんて…。
なんか言い訳しようとしたけど言葉が出てきません。
絵理奈は立ち上がり、
「あたし帰る。舞はどうする?」
って…。
舞ちゃんが
「じゃああたしも帰る。」
と言って絵理奈の後について出て行ってしまいました。
すぐに啓太さんも
「悪い、俺も行くよ。絵理奈が心配だから。」
と言って先に帰ってしまって。
残されたあたしはどうしていいか分からなくて…。
絵理奈はかなり怒ってます。
追いかけて言い訳したいけど…。でも今は酔っ払ってるし、上手く言えるか分かりません。
「あいりちゃん、だいじょうぶ?」
酒井さんが優しく声をかけてくれます。
亀井さんも、
「絵理奈ちゃんと話し合えばいいよ。明日になれば仲直りできるよ。」
って…。
「もっと飲みなよ。気が晴れるよ。」
亀井さんがフロントに電話して何か注文してくれました。
「カルーア3つ、濃いめでね。」
と聞こえました。
運ばれてきた飲み物は今までのより濃い色で、ちょっと苦いようです。
半分ほど飲むと少し目が回ってきた感じがしました。
「ねえ、ちょっと聞いてもいい?」
「いいですよ。」
「さっき話してた啓太のことだけど。どんな風に迫られたのかな。」
「お話してたら…。よく覚えてないけど、すぐキスされたのかな。その前に胸を触られたのかも。」
「へー、こんな風に?」
亀井さんが身体を寄せてきました。
じっとしてると肩に手が回されて…。
唇が迫ってきます。
顔を背けようとしましたが顎を下から抑えられてキスされました。
舌を入れようとするので、あたしは歯を食いしばって。
唇を吸われ歯と歯茎を舐められます。
胸にも手が…。
肩に回された手、顎を押さえてる手…。
やだ、手が多すぎます。
おっぱいを服の上から揉むように触ってるのは酒井さん…。
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天然女子 ©著者:あいら
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