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6章:脅迫 (2/15)


中学には電車で通っていた

中学に入ってゴールデンウイークは儀式の様に海外旅行に行っていた

仲良くなった友達へのお土産を部屋で確認していたら、パパが険しい表情でノックもせずに入って来て暫くホテルで暮らすから支度をしなさいと言った

なんで?と聞いたらとにかく一ヶ月はホテルで暮らすと言う

緊迫した状況である事はわかった

海外から帰宅したキャリーに急いで服や本やドライヤーなど、放り込んでパパの運転する車で隣の県のシティホテルへとチェックインした

パパは携帯が鳴る度にバスルームへと行き、私には皆目見当がつかない.,...

iPodで音楽を聴いたりしていたけどただならぬ事態だとわかった

食事は全てルームサービスで最早軟禁状態に抜け毛が酷くなった

二週間近く経って刑事さんが二人で訪ねてきた

祖父宛の封筒を見せられて

「差出人の心辺りはある?」と聴かれた

サッパリわからなくて、手にとってじーっと見て考えた

.........⁇あれ?匂いがする?

鼻でクンクン嗅いでみた

懐かしい匂い.......

⁈だいちゃん?だいちゃん?の匂いだっ?

私の表情でわかったのだろう、刑事さんが「わかった?」と聴いた

「多分、だいちゃんだと思います。この匂いはだいちゃんの匂いだと思います。」

そう答えたら刑事さんがだいちゃんについてわかる事は全て話してくれる?と言った

おぼろげながらだいちゃんについて覚えている事を話した

そして、だいちゃんからの手紙がベッドの下の引き出しにも入っていると話したら、開けてもいいかな?と言われてハイと答えた

............だいちゃん..........


肩車をしてくれただいちゃん、どうしておじいちゃんに手紙?

真実をまだ知らない私には何がなんだかわからなかったけど、刑事さんが来るのは尋常ではない事はわかった

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売られた娘Part2 ©著者:エリ

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