5章:パパとの時間 (6/7)

仲良くランチを終えて帰宅した

家庭教師の先生が来て

「あれ？エリちゃん可愛くなったね！」と言った

パパに池に放り込まれた事など話したら

「パパ、なかなかやるな。だからエリちゃん可愛くなったんだね。」

「今までブスだったの？」

「まあ、可愛くはなかったよ。」

「.....でも先生は助けてくれたじゃない？ブスだったから？」

「うん、そうだよ。」

「ブスだと可哀想だから？」

「うん、可哀想じゃん、ブスって顔立ちじゃないよ。性格は顔を左右するからね。やっと家庭になれたのか、この家も。」

「いつかの、私の役目って事？」

「そう、君中心に振り回された大人の逆襲に君は立ち向かったんだよ。」

「逆襲って何？」

「辞書をひきなさい。」

先生は私達家族全員が苦しんでいた事もわかっていたんだな.......

大人ってバカじゃないんだなと思った

先生は帰り際一言言った

「人間は多面体だよ。」

辞書を引く習慣も先生は自然と教えてくれた


多面体...........よくわからないけど、人間には色々な局面があってそれをどう捉えるか？によって幸せにも不幸にもなるんだなと思った