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8章:兎と亀
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「あ、立ったまま!どうぞ座って下さい‥」テーブルにお茶を置きながら、大丈夫?と視線をこちらに投げてくる。
「ワタクシの名前ですが‥、あまり必要ないかと思います。こういう場合にこれまでワタクシが名乗った試しもありませんし‥」
美奈と視線で会話をしていると、唐突に男は口を開いた。突然の事にびくっと美奈は身体を強ばらせると、遠慮なしに怪訝そうな目を男に向ける。
「いえ、あなたの名刺とか無いんですか?」
「あります」
男は俺の強い口調にしょげる様にして身を縮こまらせると頷くように顔を揺すった。困り果てた様に美奈に踵を返した男を美奈は同調する様な苦笑いを浮かべて首をかしげる。
ここでこの男は全く面識の無い、勝手に俺を付け回している頭のオカシイ奴だと言ってしまったら、きっと美奈は怖がって大騒ぎするに違いないし、そうなってしまったら男が暴れ出すかもしれないし、どんな行動に出るのか予想もつかない。
「でも、名刺はとてもとても古い物ですし、そういうお話になってないので‥」
「じゃぁ警察を呼びますか」
その言葉で部屋の空気が揺れた。
少し離れた場所からこちらを見守っていた美奈にも緊張が走った。
「いえ、ワタクシはもうおいとましますので」
「そういうワケにはいきませんよ、名刺か警察か」
俺は意を決してぐいっと男に詰め寄って行った。
「再度こちらから連絡します、色々聞きたいこともあるので」
まだ頭の中に無数の散らばっている疑問点をこの男は確実に線でつなげる事が出来る。本当はこの場で問いただしてやりたいことが山ほどあったが、美奈の居る前でそうする事ははばかられた。
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